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戦前、戦中、戦後 三つの時代を生き抜いてきたひいばあちゃん…

459: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/01/31 22:44:16

正しい意味で山梨落ちなし意味なしだし長いんだが聞いてくれ

私のひいばあちゃんは、昨年の5月に亡くなった
大正生まれの94歳だった

ひいばあちゃんは、戦争でひいじいちゃんを亡くした
南の島で戦死したため遺骨も帰ってこなかった
ひいばあちゃんは女手一つでばあちゃんとばあちゃんの弟を育てた
けれども、ばあちゃんの弟は20歳過ぎくらいで病気で亡くなってしまった
今なら治る病気だったらしいけど、当時は薬が無かったそうだ

そんなひいばあちゃんは、ばあちゃんとその旦那さん(私のじいちゃん)と暮らし
私の母さんや叔父さんの面倒を見つつ、畑を耕してだんだん年老いていった

私はひいばあちゃんのひ孫だったんだけれども、めちゃめちゃかわいがってくれた
猫っ可愛がりというか、本当に大事なものを見る様な目だった
時々、私と弟を母さんと叔父さんの名前で呼んだりしてたけど

ひいばあちゃんが90歳になった頃、ばあちゃんから突然電話があった
「ひいばあちゃんが倒れたんよ」
曲がった腰でもまだ農作業を続けていたひいばあちゃんは、大根を洗っていて倒れたらしい
そして、目が覚めた時にはボケてしまっていた







460: 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/01/31 22:46:00

遠方に住んでた私達家族は、年の瀬にようやくひいばあちゃんに会いに行けた
ばあちゃんっ子だった母さんは、ひいばあちゃんの手を取り泣いていた
記憶の中のひいばあちゃんの手は、農作業をしていたからかゴツゴツしていてどこか黒くなっていた
けれども、母さんの手の中にあるのは真っ白で綺麗なひいばあちゃんの手
孫である母さんや叔父さん、娘であるばあちゃんのことも分からなくなっていた
変わらないのは、ひいばあちゃんのニコニコした顔だけだった

私達が帰ろうとした時、不意にひいばあちゃんが「Sちゃん」と私の名前を呼んだ
最後に会った時は母さんの名前で呼ばれたのに、はっきりと私の名前を呼んだ
周りが「ばあちゃん今何て言ったんね」と聞いても二度目はなかった

ばあちゃんから電話があったのは、私が家に一人でいる時だった
「ばあちゃんね、今さっき亡くなったんよ」
風邪から肺炎になって、そのまま眠るようになくなったそうだ

新幹線に飛び乗ったけれどもお通夜には間に合わなかった
棺の中のひいばあちゃんは、お人形さんみたいに可愛らしかった
老人ホーム生活の間にすっかり色白になっていて、お化粧も綺麗にほどこされていた
その時は涙も出なかったけれども、何故だか息苦しくなって目を逸らしてしまった

お葬式の日は、よく晴れていた
知らない親戚が集まって「Sちゃん(母さん)によう似とんねぇ~」と言われたりしながら焼香をしたりした
いよいよ出棺となって、祭壇の花を棺に入れるように言われた
初めて涙が出て来たのだ

戦前、戦中、戦後
三つの時代を生き抜いてきたひいばあちゃん
「Sちゃん(私)やNくん(弟)を見ると、胸がすうっとするんよ」
と言っていたひいばあちゃん

もっと沢山のことを教えて欲しかった

なぜかそのことだけが、頭をぐるぐる回って涙が止まらなかった
ひいばあちゃん、あの時私の名前だけを呼んだのはなんでなの?
私に何を言いたかったの?

沢山のお花に囲まれたひいばあちゃんは、まるで物語のお姫様のようだった

初盆で帰省をした時に、親戚の誰かが大きな蓮の蕾を祭壇に飾った
その蓮は、淡いピンク色の花を綺麗に咲かせた
ある親戚が言ったのだ

「ばあちゃんは、そういう人やね」

私はなんだか、やっとすうっと心が軽くなった



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[ 2013/07/14 00:01 ] 死別 | CM(0)

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