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母『お父さんはねぇ・・・・・・本当のお父さんじゃなかったのよ』

337: ウッドストック 2010/02/16 15:51:57

僕の親父の話をさせて下さい。

僕は親父は本当に無口な人間でした。
近所付き合いも下手でマジで人間としておかしいんじゃないかと思うくらい静かな人間でした。
僕が物心ついた時から親父は仕事人間で
親父と母ちゃん、僕と弟の四人で出掛けた事は一回しかありません。
客観的に見たらものすごいダメな父親なんでしょうけど
今思えばこれほどまでに男としてカッコイイ親父は日本中どこ探してもいないんじゃないだろうかと思っています。

僕は小さい頃から野球好きで小学生の時も地元のクラブに入ってました。
弟とはよくキャッチボールをやったんですが親父とはやった覚えがありません。
母親は保母さんをやってて昼は家にはいません。

親父は夜勤だったので昼は家で寝てます。なので友達を家に呼ぶ事は許されませんでした。
僕はそんな親父が本当に本当に大嫌いで正直な話、殺してやりたいと思った事が何度もありました。
弟も親父の事は嫌いでした。なのでよく2人で小さい頃親父の部屋をメチャメチャにしたりと
くだらない反抗をしていました。でも親父に怒られた事は一度もありません。
練習試合の時は母は仕事とかで来れない事が多かったのですが来れる時は必ず来てくれました。
しかし親父は一度も来てくれた事はありませんでした。

僕が覚えてる中で一回だけ親父に叱られた事があります。
それは小5の時の林間学校の出発当日。

僕は冗談半分で夜勤から帰って来た親父に『俺このまま帰って来ないかもしれねーよ』と言いました。
すると親父の目つきが一気に変わり『そういう事は言っちゃだめなんだ』と静かに、しかしものすごい重い言い方で言われました。
笑えるかもしれませんが親父に叱られたのは後にも先にもこの一回だけだったと思います。







338: ウッドストック 2010/02/16 16:05:53

2年前、2008年の11月4日の朝

僕は高校3年になってました。
弟は三つ下なので中3。まだ起きてません。
普段通り朝6時に起きて、朝飯食って歯磨いてさぁ学校へ行こうと玄関へ向かいました。
母ちゃんに行ってきますと言うと母ちゃんも気をつけなさいよ!!と返してくれます。
普段通りの朝でした。

扉を閉め鍵をかけ、エレベーターへ向かいます。
エレベーターが六階まで上がって来るのを待っていました。
すると大きな声で『幸正!!!!!!』と僕の名前を呼ぶ声がしました。
僕は慌てて家の方を見ました。すると母ちゃんの顔が凍りついたようにかたまっていました。

『お父さん事故・・・・・』と呟くと母ちゃんは扉を開けたまま玄関に倒れこんでしまいました。
僕は慌てて玄関へ向かい母ちゃんを抱き抱えました。
『病院・・・行かないと・・・お父さん・・・』と言いながら母ちゃんはものすごい勢いで泣き崩れました。

弟も部屋から飛び起きてきて事の重大さに気付き玄関へ走ってきました。
僕ら3人は病院へ向かおうとしたのですが
母ちゃんがとても運転出来る状態では無かったのでタクシーを呼んで行きました。

病院についたらもう何もかも終わってました。
ドラマで見た事のある光景でした。本当に信じられませんでした。
親父の顔には白い布。白い布団を被され頭のとこには線香。

母ちゃんは何が何なのかわからず泣き喚いていました。
ただ僕は涙が出ませんでした。その時は正直悲しくなかったんです。
弟もそうみたいでした。僕は2人は顔を見合わせたんですが
どうしたらいいのかわからない状況でした。

一ヶ月半がたちました
お通夜もお葬式も終わってもう普段の生活に戻っていました。
人間の死ってあっけないなぁと思っていました。
死んだ人はどこに行くんだろうとかそんな変な事を考えていました。

世間はもう年越しシーズンで賑わっています。
うちも3人で大掃除をする事になりました。
母は親父の部屋は見たくないという事だったので僕と弟が親父の部屋と自分たちの部屋を
担当する事になりました。
親父の部屋はまだ誰か暮らしてる感がプンプンしてて
お化けが出そうだなとか弟と2人で言い合ってました。


339: ウッドストック 2010/02/16 16:24:33

弟が親父の部屋のロフトの掃除を始めました。
僕は親父の布団を片付け、いらない物をゴミ袋に捨てていました。

10分か15分くらい経ったでしょうか。
スースー何かを吸う様な変な音が部屋に響いていました。
何だろうと思い耳を澄ましてみるとそれはロフトから聴こえてきました。

ロフトへ行ってみると弟がいました。
弟は背中を丸めながら泣いてました。
泣くというかもう死にそうなくらい涙を零してうずくまっていました。
『どしたよ?』と言いながら僕は弟の目の前にあった何かを見てみました。

『会社の物なので絶対に触るな』と書かれた紙が一枚貼ってある金庫でした。

開けようにも数字を合わせてあける鍵なので開かないだろと思っていたらもうすでに開いてました。

『お前開けたの?』と弟に言うと 『あぁ』と泣きながらうなずきました。

数字を見てみると『1004』。なんの数字だろうと思って弟に『お前なんで分かったの?』と聞きました
すると『兄ちゃんと俺の誕生日の日にち』と弟は小さな声で呟きました。

僕の誕生日は6月の10日。弟の誕生日は6月の4日。
親父はどうやらちゃんと俺らの誕生日を覚えてたんだなぁと思い感心しました。

箱の中を見てみました。
まず出てきた物
『幸正 2年 5月22日』 『幸正 2年 6月16日』 
このように僕の名前と○年 そして月日が書かれたテープが出てきました。
3分くらい考えて僕はあっ!!と思いました。
これ僕のクラブチームの練習試合の日にちでした。
だって一番最後に『幸正 6年 8月1日 頑張ったな幸正』と書かれたテープがあったんです。
僕が少年野球辞めた日です。しかもこの日は練習試合でもなんでもなくただの練習です。
僕は自分でも分かりました。ものすごい勢いで泣いてました。

弟の表彰状やら、誕生日にあげたフリスクケース、色々出て来ました。

2人でロフトで泣きました。恥ずかしがり屋な親父らしいなと。


340: ウッドストック 2010/02/16 16:25:42

母親にそれを言うと母親も泣き崩れました。
そして急に少しまじめま顔になり僕らに話す事があると言って来ました。


『お父さんはねぇ・・・・・・本当のお父さんじゃなかったのよ』と一言呟きました。


本当の父親は弟が母ちゃんのお腹にいた時に蒸発したらしいです。

親父はその時の母ちゃんのバイト先の先輩。

僕が2歳の時に父親は本当の父親でなくなってたんです。


だから何だと思います。
無口だったんでなくて本当は親父は僕たちと話したかったんじゃないでしょうか。
あぁもうこれ書いててもちょっと涙出てきてます。

なんでもっと会話しなかったんだろうとか
そんな事いまさら言い出してもキリがないです。
だから一言だけ親父に言いたいです。本当にごめんなさいとかありがとうとか
そんなんじゃなくて 一言だけ


  
   『あなたは何が何だろうと僕らの父親です』



世界一カッコイイ男に育てられた僕ら兄弟は幸せ者です。



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