□ いい人・やさしい人のお話 11 □
909: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2007/03/04(日) 14:15:11 ID:A3AUCLsd
ちょっと長くなるけど思い出したので書きます。
俺が中1のとき、俺がマウンテンバイクにハマって色々なとこに巡ってたときの話。
その日も俺はいつものように行く場所を決めて家を出た。その日は臨海公園に行くつもりだった。
近くの十字路を曲がり、いつものように軽快にチャリを漕いでいた。前からは4トントラックが走ってきていた。
しかし、十分ではないが一応通れる幅があったので俺は歩道に乗ることなく走り続けた。
だが近くに来るにつれ、幅がどんどん狭まっていく。これが遠近感と言うやつか。多少なりチャリテクには自信あったから行けると思ってた。
しかし通り過ぎた頃には俺は倒れてた。痛みはなかった。チャリを起こそうと手を見ると血だらけ。よく見ると親指の爪が剥がれてそこから血が溢れ出てた。
多分避けようして寄りすぎた結果、段差にタイヤを引っ掛けたんだと思う。ほんと一瞬で何が起きたのか分からなかった。起こしたチャリのハンドルが片方だけヤンキー仕様になってた。
910: おさかなくわえた名無しさん 投稿日:2007/03/04(日) 14:16:35 ID:A3AUCLsd
そして、倒れた音を聞き付けたのかおばさんが走ってきた。俺の手から滴る血を見ると、おばさんは家からティッシュと消毒液を持ってきてくれた。
「どうしたの?!」と言われたが、チャリ漕いでてこけました、なんて恥ずかしくて言えなくて、とっさに口に出したのが「トラックにひかれた」。ありえない。もしかしたら俺はたくましさをアピールしたかったのかもしれない。
しきりに心配してくれるおばさんに俺は恥ずかしくなって、家に行けば治りますから大丈夫です、と伝え感謝をし、来た道を引き返そうとした。
が、血を見ると体に力が入らなくなる俺に漕げるはずもなく、そのまま腰をふにゃふにゃにさせながら家まで帰った。
命の恩人のおばさん、ありがとう。シャイでごめんなさい。
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