937: 1/2 投稿日:2007/02/08(木) 12:42:30
俺は専門学生でイラスト描きになろうとしてたんだけど好きなことやってるはずなのに
つらくて、つらくて、つらくてしょうがなくなって、いつの間にか学校にほとんど行かなくなってた。
当然そんなことで就職先も見つかるはずもなく、ただ怠惰な日々を過ごすばかりだった…。
そこに両親から俺の様子を見に故郷からこっちに来るという連絡が来た。
部屋に泊まると言うので俺は荒れ放題の自室を申し訳程度に片付け始めた。
数日後、両親が来た。
二人は俺の部屋を見て呆れ顔で文句を言いながら俺の部屋を掃除し始める。
ズボラな俺は勝手にいじるなだのテレビ見逃しちまっただの考えながら拙い手付きで手伝った。
一通り掃除が済むと親が俺の今後の進退について話を切り出してきた。
俺はめんどくせえとっとと寝ろよ帰れよとか考えながらそれでも今の無様な俺を知られたくない、
申し訳ないと言う気持ちもあって、余計な心配をかけまいとあることないこと織りまぜてごまかした。
そして、曲がりなりにも一応、話はまとまった。
938: 2/2 投稿日:2007/02/08(木) 13:10:47
そのあとに親父か、こう言った。
「お前なに親にまで遠慮してんだよ。親に相手に出さないで誰に本音出すつもりなんだ?
…俺らはお前の味方だ。なにがあってもな。たとえ周りすべてが敵になっても、俺らだけは味方だからな。」
そう言って。まっすぐ俺を見る。のに、それ以上なにも聞いてこない。
…なにシラフでそんなドラマでも使わねえようなクサい台詞吐いてんだよ……バカだろ………
…こっち見んなよ…泣きそうなのがバレるじゃねえか……火たるの墓観てる時以外に人に涙見せたくねえんだよ…
自分のバカさ加減が身にしみた。泣き顔を見せまいと、俺は逃げるように浴場へ入ってすぐ床についた。
翌日、結局それ以上なにも聞かずに親は帰って行った。もう部屋を散らかすなとだけ言って。
ごまかして半分心にもないことを言ってしまったが、がんばってその言葉通りにしてみせようと思う。
親って物も本当に捨てたもんじゃないと思えたから。
また部屋に来られたら、とっとと帰れとかまた考えてしまうだろうけどなw
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