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過去には戻れない。でも、未来は予想できる。

おじいちゃん、おばあちゃんの思い出
uni.2ch.net/test/read.cgi/sepia/1071493778/

157: 連載1 2005/05/21(土) 11:23:16

今から3年くらい前になるだろうか。2002年12月5日に俺のじいさんが死んだ。
死んでから聞かされたのだが、末期の肺癌だったらしい。
もう手術もできない高齢だったし、手術をしても治らないということで、手術はしなかった。
癌の告知はされなかった。でもじいさんは知っていたと思う。自分が癌だということを。
それじゃあ、そのじいさんの思い出話を、ちょっとしてみようか。






158: 連載2 2005/05/21(土) 11:24:27

小学校に入った俺は、親が二人とも会社勤めということもあり、じいさんの家で、
親が帰るまで、あずかられることになった。
じいさんの家の近くには遊び場というほどの遊び場はなかった。
でも、てれびくんとか、テレビマガジンなどのマンガがあったから、それを読んだり、
テレビを見たり、じいさんの家で夕飯を食べたり、じいさんと一緒に風呂に入ったりしていたからそんなに暇ではなかった。
そして、小学校2年生くらいになったときには、じいさんの家の近くでも友達ができた。
その友達とじいさんの家の近くの公園とかでサッカーをしたりした。
小学校には夏休みというものがあった。
夏休みの間は、親がずっと会社に行っていたので、じいさんの家でゲームをしたり、
昼寝をしたり、塾に行ったりと、いろいろと忙しかった。
夏休み明けのマラソン大会があったので、じいさんの家の周りを走ったりした。
でもマラソンが嫌いな俺は、マラソンを続けることはできず3日くらいで終わり、じいさんの家で蚊に刺されて、ずっと体を掻いていた。
2学期になったからといって、1学期と特に変わることはなく、いつも通りの生活をしていた。
冬が近くなり、寒くなってくると、コタツが出てきた。
コタツの中に、ネコのぬいぐるみを入れて遊んだ。
小学校3、4年生になると、学校の影響で、性への興味が湧いた。
当時無知だった俺は、じいさんと性の話をした。
俺はほとんど性に対して、そう、いやらしいイメージしかなかったが、
じいさんは久々にまじめになって、性とはなにか、語ってくれた思い出がある。
まだ、そういうことに気づかなかったりしていたので、
毎日のように、好きな女の子を想像して、自慰行為をしていた。
ほかにも戦争の話で盛り上がった。
学校で、戦争の学習をしていたので、じいさんも戦争について知っているかな。と、思い、聞いてみた。
そしたら、実際、じいさんは戦争を体験したこと。
兵士として、戦争を体験したこと。
だが、戦争は嫌いで、早く終わればいいと考えていたことなどを教えてくれた。
そんなこんなで、6年生になった。
名簿が学年で一番早い俺は、卒業式の時一番最初に呼ばれる(卒業証書を受け取る)ことになっていた。
卒業式にはじいさんも来てくれると言ったので、早く卒業式が来ないかとわくわくしながら待っていた。
6月頃からだろうか。じいさんと一緒に風呂に入っている時に、
「腰が痛い。」
と、言い始めた。
その時はまだ、じいさんにも老化がとうとう訪れたか、としか考えていなかった。


159: 連載3 2005/05/21(土) 11:26:36

10月か、11月の初め頃、じいさんが風邪をひいた。
すぐに治るだろうと、考えていた俺は、じいさんが、
「まだ、家にいたっていいだろ?」
と、言うのを、「宿題がある。」と、言って家に帰り、自慰をしていた。
その時の「そうか、じいちゃんが嫌いになったか。」と、言う言葉が今でも頭から離れない。
ずっとじいさんは俺を愛してくれていた。
じいさんに嘘をついて、裏切るというのに罪悪感を感じたが、馬鹿だった俺は、
自分の欲求に負けてしまった。
昔、じいさんの財布から金を盗んだこともあった。
理由は自分の欲しいものを買ってくれないから、金を盗って買おうと思ったからだった。
もちろんじいさんにも怒られたが、じいさんは親にちくると言うことはなかった。
その代わり、コロコロコミックを毎月買ってくれるようになった。
ほかにもゲームなど、欲しいと言えば買ってくれるようになった。
そんなじいさんに、疑問を感じてはいたが、自分の欲求を満たせるので、あまり深くは考えなかった。
そんな幸せが、11月の終わりごろに崩れた。
じいさんが入院をした。
俺はまだ気づかなかった。
ただじいさんは風邪をひいたんだ。風邪をこじらせただけなんだと考えていた。
ばあさんもじいさんと一緒に住んでいた。
でも、じいさんが入院してから、デイサービスの人が介護してくれることになった。
なので俺は学校から帰るとまっすぐ自分の家に帰ることになった。
親はいないのでとても暇だったが、テレビを見たり、ゲームをしたりしていたので、暇は解消できた。
時々、じいさんのお見舞いや、ばあさんの家の手伝いに行ったりした。
ある日、じいさんのお見舞いに行くという約束を忘れて、友達と遊んで帰ったことがあった。
電話が親から来たので、言い訳として図書館に行っていたことにした。
そして、親が帰ってきた時、じいさんから伝言があったらしく聞いてみた。
「図書館に行くなんて、勉強熱心だなぁ。がんばれよ。そうか、図書館に行ってるんだったら、仕方ないな。あの子は嘘をつかないからな。」
泣いた。じいさんへの申し訳なさと、じいさんの俺への愛情を裏切ったからくる後悔の念か。風呂の中でないた。
湯船に顔をつけて、泣いていないように見せたが無理だった。


160: 連載4 2005/05/21(土) 11:27:34

学校に行った。
たしか4限の体育だったろうか。
教頭先生が、体育館にやってきた。
担任の先生に俺はどこか聞いていた。
俺は鉄棒をしていた。
6年だったが、逆上がりができずに苦労していたときだった。
担任の先生に呼ばれ、教頭先生のところに行った。
「なんですか?」と、聞いた。
ある程度のことは予想できた。
なんという言葉が返ってくるかもわかっていた。
「君のおじいさんが亡くなったから、病院に来てくれとのことです。」
あらためて言われると悲しかった。
でも泣かなかった。
じいさんに泣くなと言われていた。
泣いたら宝(じいさんにとって俺は宝のようなものだったらしい)をやめると言われていた。
廊下を走り、すぐに着替え、とっとと学校を出た。
途中で、ほかの先生に不思議な目で見られたが気にしている暇はなかった。
その日はひどい雨だった。
外に出て、タクシーを待った。
兄がしばらくして、高校の方から来た。
「先生にさようならって言ってきたか?」
兄の言葉に首だけ動かした。
顔を見ることはできなかった。
顔を見ると涙が出そうだった。
だから見れなかった。
タクシーに乗って、病院に行った。
すぐにエレベーターに乗って、じいさんの病室に行った。
今の今まで、じいさんが死んだのは嘘だと信じていた俺だが、
顔の上にかけられていた白い布が、じいさんが死んだのは嘘でないことを俺に教えていた。
母さんや、親戚のおじさんや、ばあさんも病院の中で泣いていた。
白い布を取ってみると、俺も涙が出そうになった。
するとすぐに、葬儀場にじいさんを送ることになったので、俺もついていった。
じいさんを葬儀場の部屋に置かせてもらった。
線香のにおいは好きじゃなかったが、なぜだかそのにおいはじいさんのにおいの気がした。
その夜俺は眠ることができなかった。
ただ単純にじいさんがこの世からいなくなっただけだったら眠れたと思う。
でも、俺はじいさんを裏切り、嘘をついた。
じいさんがまだ居て欲しいと思っていたはずなのにそれを振り切り、自慰の方を優先した俺が恥ずかしくて仕方がなかった。
なぜ、あの時俺はあんなことをしたのだろう。
じいさんは最期の時まで俺を信じてくれていたはずだ。
なのに俺はそのじいさんを裏切った。
葬式の最中も俺は泣かなかった。
と、いうよりも、人前でじいさんに関係のあることで泣いたことはなかった。
宝をやめられるのが嫌だから。もう、じいさんを裏切りたくなかったから。
泣かないということが辛いと感じた。
卒業式には、母さんが、じいさんの遺影を持って来てくれた。
俺は、遺影を確認できなかったがなぜだかじいさんが居てくれている。
そんな気がした。
卒業証書をもらったとき、俺はなんとも思わなかった。
思えなかった。
ひどい緊張で、なにも考えられなかった。
学校から帰り、風呂に入っている時、じいさんについて考えた。


161: 連載5 2005/05/21(土) 11:28:22

具合が悪くなって学校を早退すると、じいさんが「病院行くぞ」
って言ってくれた。
小さい頃から、入院ばかりしていた俺をずっと付き添ってくれていた。
俺もじいさんが好きだった。
小学校1年生くらいの頃は、一緒にサッカーをやった。
じいさんは俺が産まれて少しの間はタバコを吸っていたらしい。
でも、医者から「お孫さんに悪い」と言われてからはきっぱりとやめてくれた。
そんなことを考えていたら、いつのまにか泣いていた。
じいさんが寝込んでいたときに戻りたい。
宿題があると、嘘をついた頃に戻りたい。
でも、それは無理だった。
過去に戻るなんてことはできなかった。
自分の無力さに泣いた。
自分のした過ちに泣いた。
今でも時々、じいさんのことを考える。
そして今でも、過去に犯した過ちを悔やむ。



絶対に後悔しない生き方はできないかもしれない。
でも、目先の欲に負けてはいけない。
過去には戻れない。
でも、未来は予想できる。
よく考え、後悔しない生き方をしよう。
それをじいさんは自分の死をもって、俺に教えてくれたのかもしれない。


163: 大人になった名無しさん 2005/05/21(土) 12:11:46

>>161
君の見てマジで泣いた(TT)
がんばれ。



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