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お前辛かったんやな。寂しかったんやな。 すまんかった、最高にええヤツやったのに。

243: 大人になった名無しさん 2008/09/10 19:53:58

大していい話でもないんだけど。
このスレ読んでたら思い出したから書かせてクレ。

幼なじみの明ってやつが居たんだけど、保育園の頃からガキ大将で
小学校の高学年の頃には、中学生の不良たちとつるんで
原付バイクを乗り回したり、集団で万引きなんかしてて
地元では(田舎ということもあり)知らない人は居ないってぐらいの
ワルになっちゃってた。
その後、中学生になると、ますます明の暴走は止まらず
400ccのバイクに乗って通学したり、気に入らない先生に暴力をふるったり
まさにやりたい放題。体も当時の中1にしては飛びぬけて大きく
一部の人を除いて、上級生でもビビッて目も合わせないような奴になってた。
だけど、俺も含め同じ小学校出身の同級生や後輩に対しては、変に威張ったりとかは一切せず
学校で会えば「よう!Kちゃん(俺の消防時代の呼び名)お前ちゃんと勉強してるか?」
なんて、無邪気な笑顔で話しかけてきてた。
保育園のころから知ってる俺たちは、明は妙に正義感が強くて弱いもの苛めを絶対にしない
根はとってもいい奴ってことは知っていた。







244: 大人になった名無しさん 2008/09/10 20:17:08

俺たちは中3になり、みんな受験に向かっていた。
俺も例外ではなく、ほぼ毎日の塾で勉強の日々を送っていた。
その頃には、明は学校でもあまり見かけなくなり、噂では
卒業したら地元のヤクザに入るんだと言われていた。
結局、明は卒業式にも来なかった。

それから数年経ち、俺は公立高校を卒業して大学へ進学が決まった。
みんなそれぞれ進路が決まり、地元を離れる奴も多かった。
そこで、同じ小学校出身の奴らでささやかなお別れ会?見たいなのをする事にした。
俺も幹事の一人になった。
さっそく卒業アルバムを見ながら、一人ずつ連絡をして回った。
「明はどうする・・・?」
誰ともなく言い出した。正直、俺も言われるまで明の事は忘れていた。
「よし、俺が連絡つけてみるわ」
言ったのは、俺だった。みんなは少し困惑したような顔をしたが
「あいつも、あんなんなったけど、みんな小さい頃からの仲間やん」
という言葉で、みんなも頷いた。


245: 大人になった名無しさん 2008/09/10 20:35:01

明の実家に電話をかけてみた。
「おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・」
考えてみたら、誰も明の家に行った事はなかった。
ご両親も、そういえば会った事ない。
思い出した、授業参観や運動会には、お婆さんが来てたんだ。
小学校の低学年の頃、その事を誰かにからかわれて
明が泣きながら大暴れしたんだった。
「ほな俺、なるべく心当たりを探してみるわ。みんなも頼むな」
そう言って、その日は解散した。
翌日、明の家があった辺りに行ってみた。
同じような平屋の家が何軒も並んで建っている地域だった。
何とか記憶を辿って、確かここだったかな・・・と言う家の前に立った。
猫の額ほどの庭は荒れ放題、家にも人が住んでいる気配はなかった。
ただ、幼い頃に見た記憶のある明の自転車が錆付いて転がっていた。
その時、自転車で通りかかったおじさんに声をかけられた。
「なんや兄ちゃん、その家に用事か?」
「あっ、すんません、ここに住んでた○○明は・・・」
「おう?明やったらもうおれへんど。」


246: 大人になった名無しさん 2008/09/10 20:55:34

「あの、居ないっていうと・・・」
「去年死んだがな。街の方でヤクザやっとたけどな、薬のやりすぎでな。あれワシの身内やねん」
「えー・・・・・」
それ以上言葉は出なかった。
「兄やん明の友達かなんかか?」
「あ、はい。保育園から一緒やって、今度みんなで会おうゆう話しがあって、それで・・・」
「ほうか・・・。ちょっと遅かったのう。あれもアホやでのう・・・。」
しばらく無言で立ち尽くしていた俺に、おじさんが言った。
「兄やん、時間あるんけ?」
「え、あ・・はい。」
「ほなちょっとワシんとこ来いや。明の小さい頃の写真やら何やらあるから」
俺は黙っておじさんに付いていった。
やはり、同じような平屋の住宅だった。促されるままに居間の上がった。
おじさんは、小さなダンボール箱を持ってきた。
開けてみると、小学校の卒業アルバムが一番上にあった。
昨日、連絡する為に何度も見たヤツだ。


247: 大人になった名無しさん 2008/09/10 21:29:49

開いてみた。なんかいっぱい落書きがしてある。
よく見ると、一人ずつの顔写真の下に、当時のニックネームが手書きで書かれている。
いつ書いたのかはわからなかったが、かなり汚い字で、誤字もかなりあった。
俺の写真に下には”Kちゃん”と書いてあった。
卒業アルバムの下には、ジャポニカの自由帳があった。
開いてみた。
おそらく、小学校の2~3年の頃に書いたと思われる日記みたいなのがあった。
学校での事や、虫取りや魚釣りに行った事なんかが汚い字でびっしりと書いてあった。
ある日のページで俺の目は止まった。
「きょうかっこうでばあちゃんのことおバカにされて友だちをなぐった。それおばあちゃんにゆうたら
めっちゃおこられた。友だちはだいじにせなあかんいわれた。なんでわいには母ちゃんも父ちゃん
もおれへんの。」
思わず声をあげて泣いてしまった。
明よう、お前辛かったんやな。寂しかったんやな。
すまんかった、最高にええヤツやったのに。



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